運を引き寄せるのも、引き離すのもあなたの思考次第!



運気、運、運勢という言葉があります。

運がいい、運が悪い。

運がある、運がない。

日々の生活で口にすることがあると思います。

占いやその類のものを信じない人でさえも、目に見えない「運」の存在を信じていることも少なくないでしょう。

経営者や起業家たちは、この「運」の流れを研究したり、専門家のアドバイスを取り入れています。

中でも、歴代のアメリカ大統領夫人のナンシー・レーガン占星術師の影響を受けていたことで有名です。

夫である、ロナルド・レーガン氏に占星術師の指示によって忠告を促していたこともあった様子です。

影響力のある人物ほど、専属のサイキックカウンセラーや占星術師からのアドバイスを受けていることがあります。

「験を担ぐ」という言葉がありますが、重責のある人物ほど、少しでもいい結果に繋がるようにという思いがあることでしょう。

※げんを担ぐとは、以前に良い結果が出た行為と同じことをして、前途 の吉兆をおしはかること。



実のところ「運」は偶然の産物ではないのです。

偶然ないことを強運者は知っています。

例えば、日頃、とても混んでいる駐車場で偶然に空きを見つけてパーキングできた、会いたかった人から連絡が来た、懸賞に当たった、宝くじに当たった等といったことは、自分の力ではなく、偶然的に良いことが起きたことで、私たちは「運がいい」「ツイている」と言っています。

また、その逆の出来事も起こることがあります。

買い物に出かけたら嫌な人とバッタリ会ってしまった、リストラに遭った、お気に入りのレストランに行って食中毒になった等というような、努力をしても結果に結びつかなかったり、起きて欲しくないことが起こると、「運が悪い」「ツイていない」と言っています。

目に見えない現象の影響を受けて結果が変わるものを、私たちは「運」と表現しています。

そのような存在を無意識に感じていることでしょう。

しかし、このようなことは「運」の偶然の産物ではありません。

あなたの行動や言葉、思想など発したエネルギーの分だけ、あなたに戻るだけです。

つまり、運とはブーメランのような関係があります。

人生には起こるべきして起こったという言うことがあります。

理不尽な出来事が起きたり、良い事が起きたりします。



それは、すべてあなた自身の波動が放したエネルギーが時空を超えて返って来るだけなのです。

私自身、長年、相談者様をみているとわかります。

悩みが多く、不平不満ばかり言っている人ほど、多くのトラブルや不幸な出来事を招いています。

また、上手く行っている人は、偶然に出かけたところから、ご縁を得て、良い出来事が起こったり、スムーズに事が運ぶことが多い様子です。

良い事が起こらない、トラブル続きと感じている人は、あなた自身の過去の言動を振り返ってみて下さい。

最近、誰かに不平を抱いたり、必要以上に誰かに愚痴ったり、陰口を言いませんでしたか?

もしも、思い当たるようであれば、あなたの行いが、そのままあなたのところに結果として返って来たことで、それを「運が悪い」と言って改善しようとしない限り、いつまでも同じような出来事が起こることになります。



運が良い人は、誰かの不満や陰口を言ったり、上から目線で威圧した言動はしないため、強運者として、幸せを継続して行くことが出来ます。

強運者は「運は必然的である」と、信じていることでしょう。

言霊という言葉が数年前ぐらいに良く使われていました。

少し長くなりますが、ここでペロー童話の「宝石ひめ」をお読みください。

むかしむかし、お母さんと二人の娘が、村はずれの貧しい家にひっそりと暮らしていました。お母さんは自分ににているお姉さんばかり可愛がり、下の妹には家の用事や力仕事をさせていました。

でも妹は嫌(いや)な顔をせず、洗濯(せんたく)も料理も掃除(そうじ)も、歌を歌いながら楽しくやっていました。

ある寒い寒い日の事です。

お母さんは妹に、井戸(いど)へ水をくみに行くように言いつけました。

妹はおけにひしゃくを入れて、村の井戸へ行きました。

すると井戸のそばに、ボロボロの服を着た女の人が立っていました。

髪の毛も顔も汚れていて、ほっぺたはやせこけています。

女の人は妹が水くみをはじめると、声をかけてきました。「すみませんが、お水を一杯、飲ませてもらえませんか?」「ええ、いいですよ」

妹はニッコリ笑って、おけに浮かんだゴミを全部取ると、きれいな水だけをひしゃくにくんで渡しました。「さあ、何杯でもどうぞ」

女の人は喜んで、おいしそうにひしゃくの水を飲みました。

それから妹にひしゃくを返すと、こう言いました。

あなたは、なんて優しい娘なのでしょう。これから先、あなたが話せばバラの花と宝石が口から飛び出すようにしてあげましょう」

「まあ、ありがとう」

妹が言うと、ピンク色のバラの花と真珠(しんじゅ)が、ポロリと口から飛び出しました。

「すてき。ありがとうございます」妹はポロリポロリと出てくるバラの花と宝石を集めてエプロンのポケットにしまうと、女の人にお礼を言って家に帰りました。

家に帰った妹はバラの花と宝石を見せて、お母さんと姉さんに井戸で会った女の人の事を話しました。

そう話している間にも、赤や白のバラの花とルビーやダイヤモンドがポロポロとこぼれました。

お母さんとお姉さんは、あわててその宝石をひろいました。

そしてお姉さんは、「あたしも、バラや宝石が出るようにしてもらうわ」と、おけとひしゃくを持って井戸へ走って行きました。

井戸のそばにはさっきの女の人が立っていて、姉さんに言いました。

「すみませんが、お水を一杯、飲ませてもらえませんか?」

ところがお姉さんは、花や宝石を出してくれる仙女(せんにょ)は、きっと美しい貴婦人(きふじん)のような女の人にちがいないと勝手に思い込んでいたのです。

だから、ボロボロの服を着た女の人にそう言われたとたん、「汚らしい! お前なんか、あっちへお行き!」と、ひしゃくで水をすくって、女の人の顔にひっかけたのです。

すると女の人は、お姉さんをにらみながら言いました。

「あなたは、なんて意地悪な娘でしょう。これから先、あなたが話せば毛虫や毒(どく)虫が口から飛び出すようにしてあげましょう」そしてそのとたん、女の人は消えてしまいました。

「ちょっと、毛虫や毒虫って、どういう意味!」

お姉さんがあわてて言うと、口から本当に毛虫や毒虫がポロポロと飛び出してきたのです。

「キャーー!」

お姉さんは泣きながら家に帰り、お母さんに言いつけました。

その間も毛虫や毒虫が口から飛び出て、部屋中をゴソゴソ歩きまわります。

お母さんは妹をにらみつけると、「姉さんに、ウソを教えたね! 仙女がみすぼらしい女だなんて、言わなかったじゃないか! お前なんて、出てお行き!」

と、妹を家から追い出しました。

追い出された妹は、ションボリと森へ行きました。

そこへお城の王子さまが、馬に乗って通りかかりました。

「娘さん、泣いたりして、どうしたのですか?」

妹は泣きながら、お母さんの家を出てきた事を話しました、

そう話す妹の口から、バラの花と宝石がポロポロとこぼれます。

それを見た王子さまは妹のことが好きになって、妹をお城に連れて帰りました。

妹はやさしくて働き者でしたから、王さまにも大変気に入られて、王子さまと結婚してお妃(きさき)さまになったのです。

めでたし、めでたし



もしも、強運を維持したいと願うのであれば、良い言葉を使うこと、人に喜ばれることを行うこと、物事をプラスに捉えること、もちろん、努力すること、そして、諦めないことです。

意外とシンプルなんですが、なかなか、日々の生活で嫌の出来事が起こると愚痴りたくなることあるでしょうが、最小限で気持ちの切り替えをすることです。

すべての出来事は必然的に起こります。

あなたから発したものはすべて、あなたのところに返って来ます。

それが「運」というものです。

運は必然であることを認識して下さい。

その気づきが、強運をつくる土台となります。

また、機会があれば、運と波動の関係を綴りたいと思います。

ありがとうございます。