目に見えない傷 ３

あなたは差別を受けたことがありますか？
先日のアメリカでの韓国人の学生による射殺による被害は悲しい事件だと思います。銃を簡単に手にいれることが出来た為と精神的にも、もしかして虐められていた上での計画犯罪だったような気がします。
韓国人アメリカンである彼は幼少時代にアメリカに移民していた。怒りの矛先を韓国人、アジア人を一極端に悪者扱いするよりも拳銃などを簡単に売らないようにするのが一番ではないでしょうか。
１０年以上前になるでしょうか、豪州のタスマニア州にて日本人観光客を狙って多くのアジア人を射殺したオーストラリア人がいました。
「日本人のせいだ！」「日本人が嫌いだ！」と言って銃を手にして多くの犠牲者の尊い命を一瞬にして奪っていきました。しかし、その犠牲になった人たちは台湾人の方達でした。
その当時の豪州での失業率は１０％以上だったと思います。
日本の多くの企業は豪州から資源を調達したり、現地で車などを生産したりしていたときがあります。今では日本が不景気になった為に撤退しています。
旅行で海外に行ったりするとこの差別は気にならないと思いますし、日本人同士で集まっている場所ですと、明らかに差別だという扱いは受けないでしょう。
私は海外生活と日本での生活の長さがほぼ同じぐらいですが、日本人が簡単に海外旅行という時代でなかったのと、日本円が弱かった時代から海外に住み始めています。明らかに差別の扱いや見下した言葉などで中傷されたりしたことは何度もあります。
私の場合は目に見えない言葉や態度での差別扱いでしたが、他の日本人女性の知人はバスを待っているときに、「あなた、日本人！」と聞かれて「はい！」と答えたら、頭を叩かれたということもあったり、「ジャプ」と呼ばれたりするのは日常茶飯事でした。日本は第二次世界大戦で豪州とも戦っています。
その人たちもある程度年配になっているのですが、今でも日本人に家族を殺されたことに対して憎しみを抱いている人がいます。
５年前ぐらいだったと思いますが、広島の原爆を落としたＢ−２９のパイロットのおじいさんのコメントがありました。
そのおじいさん曰く、「日本に原爆を落として良かった！」とコメントしていました。私は胸が張り裂けそうでした！落として良かった！とはどういう事と思いました。
広島人は日本のカルマの清算の場所になったと思います。
すでに１９４５年の４月ごろにはドイツも敗戦を認めていましたが、その原爆実験を試すために無視して８月に持ち込んでからの出来事です。
広島の方が被害は多かったでしょうが、長崎ではわざわざ病院近くを狙って落としたりしています。
今でもおさまらないイラク戦争、アフガニスタン戦争など。
神という言葉を利用して、戦車や飛行機を使う側、さらに、自爆テロという形で自分達の国は自分達の力で復興させたいと願う側。
差別、人種問題、戦争などもすべてエゴによる力比べだと思います。
今の時点では差別を無くすことは無理かも知れません。でも、無視してはいけない問題です。
日本では日本人に対しては差別は感じませんが、朝鮮人、韓国人、さらには中国人に対しては差別をしている感じはしました。今は少しは良くなっているでしょう。
この世には類魂同士がこの地球が住みやすくなる為に計画して地球全体の向上の為と地球のカルマの清算の為に用意された課題などを人ごとだと思わずに、一緒に考えたりする必要があると思います。
イエス・キリストでさえも、お釈迦様でさえもさらに多くの聖人でさえも一人、一人の意識を変えることは出来ませんでした。
日本でも根強く残っている風習があると思います。
たとえば、江戸時代の「士農工商」の次はエタ、非人です。人間を人間と認めない？理解出来ません。日本は戸籍社会ですから、外国人には理解で出来ません。
最近やっと、戸籍が無くてもパスポート発行が出来るようになりつつあるそうです。
親が戸籍が無い人は子供も戸籍がありません。豪州などは誕生日を証明する書類でそれ以上追及しません。
私が初めてこの差別を意識したのが、高校生の頃です。仲良くしていた友達が全校生徒の前で「部落開放」の話をし始めました。そのときは「部落」に対しても知識がなく、そんな扱いをされているとも知りませんでしたから、いろいろな本や人の話を聞いたりしたときもあります。
私の性格は弱い人たちには手を貸し、強い人たちとは戦う侍気質だと思います。
ですから、一緒にデモ行進をしたりしたこともあります。
気づいた人から何かをするしかないと思います。
同じ人間として生まれて来たが、弱いモノを対象に虐める、差別することを少しずつ減らして行くべきではないでしょうか。
差別にだけに留まらずに、人を比較するからいけないのです。
どうして、ブルーの目で金髪の人の方がアフリカから奴隷としてアメリカに連れて行かれた人たちよりも人間としての価値があると決め付けているのではないでしょうか。
どうしてアジア人と白人だと白人を優先するのでしょうか。
どうして、今回の大学で起きた事件は銃が簡単に手に入れられるから、そのことへ問題を持って行くべきではないでしょうか。
どうして、その彼がアジア人であるというだけで、韓国人やアジア人を中傷したり、差別したりするよりも、この事件を通じてもっと人類平和の為に共存していこうと思う気持ちになれるようにして行く必要があるのではないでしょうか。
一人の人が取った行動を見て、悲しい、かわいそうだけでなく、良い意味での改革になるきっかけになる為のような気がします。
憎しみや感情的にならずに、「赦す」必要はあると思います。
言動や意識への変化には時間がかかると思います。
キリストは私達人間のカルマの解消の為に犠牲になりましたが、赦してくれました。そして、今でも愛や光を送り続けてくれています。
是非、この事件を通じて差別される側の気持ちを考えてみる必要もあると思います。
差別されたことがある人は聞いたり、見たりするだけで同じように傷つきますよね。人種差別だけでなく学歴差別、容姿差別、地域差別など等は意外と見てみないようにしているだけのときもあります。
例えば、病気になったりすると病院内で優しくされて分かる、優しい人たちの愛を感じることで自分がしていた行動を悔い改めたりも出来ると思います。それまで、横柄だった人でも死ぬほどの病気になって初めて感謝するようになったりします。
自分が差別される側になって、このような言動や差別意識をとってはならないと気づくことが一人でも増えると住みやすい地球になると思います。
すべての経験はある意味で良い経験になります。
何かを気づく為に用意された課題だったりします。
そのときはめちゃめちゃに気分が悪くなるときもあるでしょう。
でも、ひとつひとつを乗り越えて良い経験として見るしかないと思います。
傷ついた人は、その分優しくなれる人だから、弱い人や困っている人を見かけたら声をかけてあげて下さい。
一人でも多くの人が優しくなってくれることをお祈り致します。
読んで頂き、ありがとうございます。
ありがとうございます。
追伸ですが、映画でCrashというのがあります。是非、機会があれば見て下さい。
ありがとうございます。