尽くす

こんにちは!
いつもありがとうございます。
ありがとうございます。
春の訪れとともに咲き乱れる花たちを見渡すと、心が躍ります。
名もない雑草の花たちが放つ甘い香りは高級な花たちよりも心を癒してくれるときもあります。
ここキプロスは桜はありませんが、桜の花に似たアーモンドの花、桃の花、菜の花は美しく咲き誇り、その美しさは心を穏やかにしてくれます。
さて、悩みが全くない人は稀でしょう。
欲にとらわれることなく、何事にも執着せず、生きている人は確実にこの世での使命を達成できることでしょう。
農耕民族の血を引く私達日本人は、土地を耕し、自然の恵みを受けながら生きて来ています。
農耕民族は生まれてから死ぬまで、同じ土地、同じ仲間、同じような単調な生活を繰り返し、子孫を残し、自然界からの贈り物が届く日まで待つ心を持っていた民族でしょう。
落ちた木の実を食べ、その種を蒔き、雑草を探し森に行き、季節ごとのたけのこや、つくしを収穫して食していたことでしょう。
そうすることで他人の物を奪うことなく、争いもほとんどなく、農耕民族の特有な穏やかな生活を送ることで、他者にも親切にしようと思うこころが芽生え、自然の中に自分の身を置くことで、自然の声に耳を澄ませ、自然と自分とを同化させることで、その中から、やるべきことが見えてくることでしょう。
今の時代は便利になり過ぎました。
便利になり過ぎると、仕事や人間関係において、何か上手く行かないときにも、早く解決をしようと躍起になり過ぎるために、事を悪化させることもあります。
人の心変わりも急速化しています。
農耕民族だった私達はどこかしら、この世の物事が変わらないものだと考えるところから、迷いや苦しみが深くなり、悩みを生んでいるときもあるでしょう。
自分自身が持っている持ち物、また、自分自身の環境でさえも、変化することなく、変わらないで欲しいと無意識に期待しているときもあると思います。
だからこそ、信じていた人、愛していた人に裏切られたときに、大きく動揺してしまい、すべてが停止してしまう様に思ってしまうことでしょう。
無意識の期待は同時に他力本願でもあるでしょう。
目に見えない霊界の人が私を常に守ってくれているという過剰意識を持った人のように、夫婦でも、家族でも、常に家の人に限ってそんなことはない、私の子に限ってそんなことはしないと思う期待感が大きい人ほど、変化を恐れていることでしょう。
本当に自分自身が幸せになりたいと思うのであれば、周りの人たちも幸せになってもらい、他者に尽くすことで、自分自身を理解し、自らの幸福を築き、自分だけの知識や考え方に固執せず、執着せず、人の為に何かが出来たら良いと願うことで、あなたのこころにも変化が訪れることでしょう。

春の桜の花のつぼみが咲き誇るように、あなたのこころも変わって行くことで、自分らしい生き方を見つけ出すことが出来ることでしょう。
人のために尽くす。
この考えを忘れなければ、心地良く生きれることでしょう。

ありがとうございます。

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