矛盾を受け入れると人生がラクになる
【矛盾を受け入れると人生がラクになる】
人生は選択と決断の連続かも知れません。
生まれる前から、細かいことまで選択して来ています。
お昼ご飯に何を食べようか、今日はどんな洋服を着ようかというような日常の小さなことから、人生を左右する結婚のような大きなこと、人間関係で自分 の感情に対して無意識に人を選別したり、決断したりしていること、新聞やインターネット等から得る情報に対して、自分の価値や考えの判断をしていますが、 私たちは、どちらかというと「白」または「黒」と決めたがる傾向があるようです。
流行や環境、そして、影響されている何かによって、そうすることが当たり前だと信じている人もいます。
しかし、この白黒をはっきりつけたがる傾向は、ある意味では自分自身を苦しめていることもあるのです。
日常生活や人生では選択することが必要ですが、魂が求めていることはそうでないこともあります。
若いときは「前世からの魂の刻印を克服しながら、カルマを解消することで人生の流れがスムーズに行く」こともあるでしょうが、人生のターニングポイ ント以降では、「今、この瞬間に意識を向けて生きることで、人生をより良くして行くことができます。」正反対のような克服法ですが、「過去を見つめるこ と、そして、今を見つめること」は矛盾しているようでどちらも私たちには必要で両方とも正しいことなのです。
西洋文化の影響を受け入れてからの日本人は、「曖昧」な発言よりも「白黒」つけることの方が正しいと教わっている人もいらっしゃることでしょう。
「矛盾していることは、いけないことだ」という教育を受けた人にとっては、言っていることとやっていることが異なると、昨日、言ったことと今、言っていることが違っていることは、「それは間違っている」と教えられて来ています。
「矛盾」があると、社会生活を送る中で良くないことであるという人間の理性が生み出したもので、致し方ないことかも知れません。
また、人に迷惑をかけたり、人を傷つけるような発言や嘘の言動は控える必要があるでしょう。
しかし、矛盾していることにこそ「真実」が含まれ、それを受け入れることで、葛藤や苦悩が消えて行くことが多いのです。
つまり、私たちの魂の中には「陰陽」的な自分が存在しています。
常に選択したことが上手く行くほど、人生は甘いものではありません。
矛盾したこと言動を行っているあなたを発見しても、自分を責めたり、無理にどちらかを選ぶ必要はありません。
どちらも正しい、そして、両方を受け入れるように意識することで、あなたにとってどちらが一番良い道なのか、自分にとってどちらが合っているのか答えが出て来るものです。
もっとも難しい究極の矛盾した克服法があります。
たとえば、「あなたの願望や夢を、追い求め過ぎて答えが出せないとき、それらの執着を手放すことが出来たとき、はじめて実現する」こともあります。
具体的な例では、赤ちゃんが欲しい、欲しいと願っていて不妊治療や色々と民間治療をし続けて10年以上病院に通った夫婦が自分達の子供を諦め、見ず知らずの子供を養子に迎えたとき、自然に妊娠しました。
その後は、次々と妊娠したカップルを知っています。
この矛盾を自分の中で何となく分かるようになることで、心の摩擦が少なくなります。
それは、あなた自身が自分の魂に忠実になれた瞬間とも言えるでしょう。
しっかりと、今を生きましょう。
ありがとうございます。