時期が来るまで待つしかない

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『 時期が来るまで待つしかない 』
昨日、『エゴ』という話をした中で『自殺』の話もしたのですが、やはり、心霊の世界を語るときに、死期が来て、霊界に帰った人達のお話も機会があればしたいと思います。
今日は私の鑑定中でどうやって自殺者の方が私という道具を使ってお話して来たりするか、書いてみたいと思います。
今日のケースは「自殺者と私と自殺者の奥さんとの対話」
その日は鑑定時間になる前から、未浄化の魂さんがすでに来ているというのは臭いで分かった。通常、低級霊さんと呼んでは失礼だが、成仏していない魂さんたちは臭いで分かる。どんな臭いと聞かれるとろうそくを消したときにツーンと鼻につく、臭いを想像して頂くと分かるでしょうか。
私の場合いちお、占い師と言っておりますが、霊能者と呼ばれたりいろいろなんですが、基本的には占い師と申し上げております。それは、常に霊との対話をしなくても良い相談内容もあるからです。特に、霊でも未浄化霊さんたちに鑑定の為にお越しになられると大変身体が疲れるため、生きている方の悩み相談で守護霊様たちのメッセージがあればお伝えしますが、両方のお話を聞くとなると波動調整で気分が悪くなるときもありますので、霊能力を使い分けております。
そんなことはおかまい無しの未浄化霊さんがその日は鑑定依頼をなさっている方が来るのを今か?今か?と待ってお部屋の隅で黒い煙みたいなオーラで立っていました。
高級霊の方であれば、お顔も見せて頂けるときもありますが、その自殺者の方はお顔どころか、黒い煙だけを見ただけで気分が悪くなる、吐き気がしたり、寒いと思えるほどでしたから、自殺したはいいが、身体が無いが、どうしても親族に思いを伝えたいという願いだったのでしょう。
その親族の奥様とお友達と別々で鑑定する際に、先にお友達の方を鑑定することになりました。未浄化霊さんを無視したのが、悪かったのか・・・。
黒い煙が一瞬にして近寄って来ました。
その時、鑑定している人は奥様のお友達だったのですが、早く気付いていることを伝えて欲しい様子でしたので、私は鑑定最中に「XXさん、もしも、違っていたらごめんなさいね。というのもXXさんを知っているという男性だと思うのですが、その人が俺はこの人を知っているからみたいなことを告げて来ているので・・・。」「誰か、ここ最近、亡くなった方とかご存知ですか?」
その方、すぐに浮かばないで唖然としている。(通常は自分の家族や友達を考えるので誰?と思うことはしばしばだ。)「いいえ、病気のおじいさんがいますが、まだ生きています。」「いいえ、おじいさんの年齢でなく、40代の男性ですが、心当たりがなければ、無視して下さい。」「では・・・。」と言って私は手相を見ていた。するとその方大きな声をあげて「先生!!!次に来る私の友達の旦那さんが数週間前に亡くなっております。その人ですかねぇ〜?」というので黒い煙の場所を横目で見るといないので、瞬間移動した様子だ。
そして、その自殺者の奥さんの番になったので、鑑定を始めた。
かなり波動がお金、お金という物質欲の強い方だとお会いした瞬間に感じた。
すぐにその自殺者の方の話をしても激怒してしまいそうだったので、少し彼女の悩み相談をしていた。それに黒い煙の方がいなかったので、普通に鑑定していた。
鑑定中に行き成り、黒い煙が現れた。
そして、言葉にならない言葉で「俺の家だ〜!出て行け〜」という表現をし始めた。と言っても、私の受けるメッセージなので、他の霊能者さんだと違う言葉になるときがある。
ちょっと無視して鑑定していたら、同じことを言うので、その黒い煙の方に「ちょっと待ってね。タイミングを見るから」と念を送った。
そうこうしていると奥さんが「先生、実は今の家の話なんですが、主人が先日死んだんですが、この先、どうして良いかと思いまして、相談に来たのです。」と言うので、「ご主人、自殺ですよね。」と聞くと「どうして分かるのですか?」「先ほどの友達が言ったのですか?」「いいえ、ご主人がうしろにいますから」と言うと奥さん喚きながら泣きながら「あの人、勝手に自殺なんかして、家族のことや私のことなどお構いなしで自殺したのですよ。家だってローンがあるし、子どももいるのに、私はあの人のことを思うと腹が立つ!先生、私はあの人がしたことがとっても憎いのですよ。ねぇ〜!先生。」と言うが、旦那さんを自殺に追い込んだのは奥さんでは?と思いつつ、「XXさん、家のことだけど、旦那さん玄関先で首つりだったでしょう。」「はい、私と旦那とで家のローンのことで揉めて喧嘩になったので、実家に帰りました。そして、次の日に家に帰って玄関のドアを開けるとあの人が首を吊って死んでいました。」
「う〜ん、ご主人は成仏しないであなたのことを憎んでいます。」「どうして憎まれるのですか?」「あなたの旦那さんはあなたがどうしてもという高級住宅地に家を購入しましたが、毎月のそのローンを払えるほどのお給料はもらえないし、その高級住宅地のほかにも、さらにあなたはお子さんを私立に行かせたいと願ったでしょう。」「はい、私は高卒で学歴で辛い思いをしたので、子どもには私立に行かせたいと思いましたから、私もパートで3つも仕事を掛け持ちして、頑張って来ました。」「旦那さんには限界だった様子です。毎月、毎月、働いても、働いてもすべてあなたの欲しいモノの為に彼自身の時間もなく、そして、あなたにとっては豪邸でも、ご主人は家に対して執着が無い人だった様子ですから、旦那さんの保険金であなたは違う場所に行って、そして、旦那さんが早く成仏できるように、願ってあげるのが一番です。」「いいえ、私はここに住みます。改装して母をここに引き取って、主人の保険金で半分ローンの返済が出来ますし、改装してここに住み続けます。」「実はご主人が朝からここであなたに伝えて欲しいと言うのは、その家のことですが、住まない方が良いですよ。かなりあなたに対して憎しみがあるので、その家に住み続けるとあなたもその他の人も不幸になります。」「いいえ、私は住み続けます。」と言うので私は現世で新たなカルマを作ってしまった二人にこれ以上は彼女も人生で自分が追い込まれないと霊の存在など信じることもなさそうだし、霊の威力の恐ろしさを知らないだけに、自分の意思を曲げることもなく、高級住宅地で経済苦に追い込まれるか、何か彼女にとってとてつもないことが起こらないと彼の気持ちが分からないだろうと思ったので、鑑定時間も過ぎていたので終わりにした。
奥さんが帰った後に、私に出来ることはその未浄化霊さんにお線香を焚いてあげて、早く成仏して霊界からどなたかお迎えに来て貰えるように、お経を唱えてあげた。
いつも思うが、人間の執着とは難儀なものだと思う。
この執着を取り除けば、こころが軽くなれるだろうにと思うが、その人、その人に時期もあるし、本人が納得しなければ、守護霊様でさえも、そして、他者が何を言っても「馬に念仏」という諺と同じように、何のお陰も、有り難いと思わないだろうと思う。
本人が気付くまで待ってあげるしかないときもある。
読んで頂き、ありがとうございます。
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