ルーベンスの聖母被昇天の絵

1218443747_nero-maria
こんにちは!
いつもありがとうございます。
ありがとうございます。
受胎告知のお話をしましたが、ガブリエルさんと絵のお話をしていましたら、ルーベンスにどうしてあれだけ興味を持ったのか、思い出しました。
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、わたしが子供のときに放送されていた「世界名作劇場」というのがありました。物語がとってもせつないアニメが大好きだったんだと思います。
家なき子レミ」「名犬ラッシー」「フランダースの犬」など、子供ながらにハンカチを手にしながら、見ていた思い出があります。
フランダースの犬」のストーリーの中にはルーベンスの絵が紹介されています。
こんな感じのあらすじです。
『教会には、まだ見たことがないルーベンスの絵が2枚もあります。しかし、絵を見るには銀貨が必要なのだといいます。それをおじいさんに話すことは出来ません...。ネロはカーテンの前にただ立ち尽くすのみでした。そんなある日、荷物を町まで運んだ帰り、いつか雪道で助けてくれた婦人と出会います。婦人はネロが絵を描くのが好きだと知って、一緒に教会の絵を見ようと誘ってくれました。うれしさに震えるネロでしたが、約束の朝、おじいさんが突然の病に倒れてしまいます!!
途中、省略。最後のクライマックスシーンでは、『今日はクリスマス。特別にルーベンスの二枚の絵が公開されていました。ネロはずっと見たかったルーベンスの絵を見た後、マリア様の絵の前で倒れてしまいます。そこにパトラッシュもやって来ます。やっと絵を見ることができた最高の幸福感を感じながら、ネロはその瞼を閉じます。そこにひとすじの光が差し込み、天(そら)から天使が舞い降りて来て、ネロとパトラッシュをジェハンじいさんやお母さんのいる遠いお国へといざなってくれるのでした… 大聖堂の鐘が鳴り響いていました…』

舞台になっているゴシック様式教会ですが、1352年に建築が始まり、完成するまでに、169年の歳月を費やしているというから、気の遠くなる歳月です。その後も火事で増築が続けられたそうですが、資金難で最終的には南塔は完成しなかったと言われています。
ルーベンスの作品は2000以上もあると言われています。
いまでこそ、フランドル絵画としての地位が確立していますが、ルーベンスが活躍した17世紀は、それまでのルネッサンスに代わり、人間性を重視しコントラストを強調したバロック様式へ突入した時代でした。ですから、当時の芸術の中心はやっぱり、イタリアでした。ルーベンスでさえも、かなりのイタリアへの熱愛ぶりは凄かったようです。
イタリアの宗教画の最高画家というとミケランジェロではないでしょうか。
「三連祭壇画」を見ると、それまでの技法とちょっと違うのが分ると思います。(『キリスト昇架』の絵は興味があったら、検索してみて下さい。)
ネロが憧れ続けたルーベンス
絵にも憧れたでしょうが、ルーベンスの華やかな世界にも憧れていたようにも思います。
ありがとうございます。

1206697698_rubens33

1206697698_rubens